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蓄熱技術・蓄熱材料の基礎と蓄熱システム開発の最新動向 (8/31セミナー)
ST160831 蓄熱技術・蓄熱材料の基礎と蓄熱システム開発の最新動向



終了しました




蓄熱技術・蓄熱材料の基礎と
蓄熱システム開発の最新動向



PDFパンフレット(セミナー「蓄熱技術・蓄熱材料の基礎と蓄熱システム開発の最新動向」)



 主 催


S&T出版株式会社

 日 時 ・ 場 所


日時:2016年8月31日(水) 10:30~16:30
会場:高橋ビルヂング(東宝土地(株)) 会議室 (東京都千代田区神田神保町3-2)

      →会場へのアクセス

 受 講 料 (税込)


49,800円   Eメール案内会員価格 47,300円  ※昼食代・資料代を含む

  <1名様分の受講料で2名様まで受講できます。>
  ※2名様ご参加は同一会社・法人からの同時申込に限ります。
  ※2名様ご参加は2名様分の参加申込が必要です。ご連絡なく2名様のご参加はできません。
  ※3名様以上のご参加は、追加1名様あたり10,800円OFFになります。

  Eメール案内登録をしていただいた方には、Eメール案内会員価格を適用いたします。

  →複数名同時申込はこちらの用紙(PDF)をご利用ください。

 講 師


稲葉 英男 氏 / 岡山大学 名誉教授  津山工業高等専門学校 名誉教授
             (社)日本機械学会 名誉員・フェロー  (社)日本冷凍空調学会 参与  工学博士


【略歴】
1979年3月 北海道大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)
1979年4月 カナダ国アルバ-タ-大学 博士研究員
1980年4月 北見工業大学工学部機械工学科 助教授
1989年4月 岡山大学工学部機械工学科 教授
2004年4月 岡山大学工学部副工学部長
2005年6月 岡山大学理事・副学長
2005年6月 岡山大学付属図書館長
2006年4月 岡山大学研究推進・産学官連携機構長
2008年4月 (独法)国立高等専門学校機構 津山工業高等専門学校校長
2013年4月 就実大学・就実短期大学学長
2014年4月 就実学園専務理事(併任)
現在 岡山大学名誉教授、津山高専名誉教授

【学会等役員】
日本機械学会理事、日本伝熱学会理事、日本熱物性学会会長、空気調和衛生工学理事、日本混相流学会理事など
その他 経済産業省、文部科学省、各自治体など主催エネルギー関連委員会・協議会の委員長など

【著書・論文】
・著書:伝熱工学、冷凍空調工学など25編
・解説記事:エネルギー関連など91編
・学会関係論文(査読付き):272編

【学会賞など】
日本機械学会論文賞、日本冷凍空調学会論文賞、日本熱物性学会論文賞など

 趣 旨


 地球大気の平均温度がこの1世紀にわたり、1℃以内の温度上昇に留まっているのは、地球表面の約7割が熱容量(比熱)の大きな海洋に占められていることが大きく影響している。この意味では地球は大きな蓄熱体と言えよう。熱エネルギーの貯蔵は、古くから氷室や湯たんぽそして建物自体を蓄熱体などとして生活の場で大いに活用されてきた。我が国において蓄熱が技術として大々的に展開されたのは、1970~1980年代のオイルショック後に多様なエネルギー源として太陽熱などの自然エネルギーの熱的貯蔵技術で、顕熱・潜熱蓄熱技術開発が発達した。その後、1990年代に原子力発電に伴う余剰な深夜電力を活用した氷蓄熱技術の展開が電力会社主導で進展した。
 近年の情報機器の普及による冷却熱需要や民生用温熱・冷熱需要の急増そして多様なエネルギー供給源のベストミックスに向けての調整さらに化石燃料利用による環境問題などを勘案した省エネルギーの立場から、蓄熱技術に対する期待が大きくなっている。特に、我が国の民生部門は、最終エネルギー消費の約3割を占め、その増加の顕著であることから、省エネルギー、創造エネルギー(再生可能エネルギー主体)そして蓄エネルギー(蓄電池や蓄熱)を主体とするエネルギーマネジメントシステムの推進が重要課題となっている。今年度から建築物省エネ法が施行されて、具体的なネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)や住宅(ZEH)の構築に欠かせない蓄熱技術に対しても新たな展開が期待されている。一方、運輸部門においても、環境規制や経済性の確立の上で、その変動性を有する排熱(冷却熱、排ガス)の活用において、蓄熱技術の採用が重要視されている。さらに、産業部門においても、様々な産業排熱や未利用熱エネルギーの活用から、省エネルギーや創エネルギー機器開発に蓄熱技術の応用が進んでいる。
 熱エネルギー有効利用技術としての蓄熱技術は、環境親和型省エネルギー技術に位置づけられる熱マネジメント技術と言える。
 本講座では、蓄熱技術の基礎や蓄熱材料の紹介そして具体的な蓄熱システムの導入事例さらに採算性などを体系的に説明し、さらに今後の蓄熱技術開発の最新動向にも幅広く言及し、熱エネルギーマネジメント技術としての蓄熱技術の将来像を明らかにする。

 本セミナーで得られる知識


 本講座では、熱マネジメント技術としての蓄熱技術に焦点を当て、蓄熱技術の基本である蓄熱材料の種類とその具体的な蓄熱技術システムの紹介並びに蓄熱機能を有する機能性熱流体の特徴や利用などの最新の技術動向を分かり易く解説し、熱エネルギー有効利用に向けての熱マネジメント技術の習得を目的とします。さらに、蓄熱システムの経済性についても言及します。特に、専門知識が無くても、理解できるように講演内容を構成しております。

 プログラム詳細


1. 蓄熱技術の基礎
 1.1 熱マネジメント技術としての蓄熱技術
 1.2 蓄熱技術に要求される機能特性
 1.3 蓄熱材料として具備しなければならない特性

2. 蓄熱材料の分類と蓄熱システム
 2.1 蓄熱材料の種類と分類
 2.2 顕熱蓄熱材と顕熱蓄熱システムの具体例
 2.3 潜熱蓄熱材と潜熱蓄熱システムの具体例
 2.4 吸着材と吸着型蓄熱システムの具体例
 2.5 自動車関連の蓄熱システムの具体例

3. 熱エネルギー輸送技術と機能性熱流体
 3.1 二次冷媒としての機能性熱流体の基礎
 3.2 機能性流体の基礎としての血管内血流挙動
 3.3 流動抵抗低減剤による搬送動力削減
 3.4 製氷法と氷スラリーの輸送技術
 3.5 潜熱マイクロカプセルとマイクロエマルションの輸送技術
 3.6 オフラインによる熱輸送技術

4. 蓄熱システムの応用と運用
 4.1 蓄熱システムの展開
 4.2 蓄熱システムのコストと経済性
 4.3 蓄熱技術開発の計画フロー

5. 今後の蓄熱システム展開と方向性
 5.1 顕潜熱分離型空調システムへの蓄熱技術
 5.2 先駆的蓄熱技術の展望

【質疑応答】