クルマのECU(Electronic Control Unit)に関しては、かなり以前から気になっていた。いつの日か、ECUを集中的に調査(分析)することになるのではないかと漠然と思っていた。
それが今ではないかと思えるようになったのには、具体的な契機が存在する。今年に入ってから手掛けた二つのマルチクライアント調査(KTR)がそのきっかけになったと考えている。
1月に刊行した「自動運転」に関するものと、5月に刊行した「スーパーエンプラ」に関するマルチクライアント調査は、予想外の反響を頂いた。マルチ調査は通常売り切り(レポートを届けるだけ)であるが、多くのクライアント各位から報告会(講演)のご希望があり、今でもその対応に追われている(誠実に対応中)。
ECUは自動運動の観点からすれば、接点の多いテーマといえる。自動運転のレベルを上げる為には、ECUの出番は牙然多くなる。ECUの数が拡大している要因でもある。また、ECUはスーパーエンプラとの接点も見え始めている。ECUの高機能化に求められるのは構成部品・材料のレベルアップである。ちなみにハウジング材料に関しては耐熱性、絶縁性、成形性のバランスに加えて、放熱性や電磁波シールド性など多岐に亘る特性が問われ出している。
さて、ECUの今後はハード面とソフト面それぞれの技術革新に拠ることは、論じるまでもない。そこで本マルチクライアント調査では、前者のハード面に関して、ECUのこれまでの開発経緯を踏まえた上での現状分析と将来予測を行いたいと考えた。
即ち、ECUの進化を主にハード面から捉える為には材料技術的観点の考察に基づく市場動向分析が必要と判断したのである。(後略)
図1 ECUの進化の経緯
図2 ECUの部品構成
<<<調査手順と調査項目及びアウトプットイメージ>>>
Ⅰ.調査企画趣旨
Ⅱ.調査の要点(取材核心部)と調査フロー(取材の手順)
Ⅲ.調査(取材)予定項目とアウトプットイメージ
第1章 ECUの全体像分析
1-1 ECUの定義
1-2 ECU開発の経緯と現状
1-3 ECUの種類と機能
1-4 ECUの数量と需給マップ
第2章 ECUの部品構成と適用材料考察
2-1 ECU部品構成の種類(内訳)と材料
2-2 各構成材料の課題と今後の見通し
2-3 ECU部品構成の材料別市場動向
2―4 金属製筐体に関するCFRP(CFRTP)化のトライアルとその行方
第3章 ECUの主要回路部品と車載ネットワーク考察
3-1 パワートレインECU搭載最新マイコン分析
3-2 半導体センサの技術・製品開発動向
3-3 車載用マイコンと主要センサの市場動向
3-4 ワイヤーハーネスとLANの考察
3-5 ECU主要回路部品材料の市場動向
第4章 ECUの進化と将来像
4-1 各種センサの進化や個別部品小型化の推移
4-2 カーエレクトロニクスの長期的課題から見えて来るもの
第5章 ECUの今後にとって注目すべきトライアルの分析
5-1 機電一体化のトライアルと接合技術の多様化
5-2 「iPhone7」で採用されたパッケージ技術のECUへの転用
第6章 EV、自動運転とECUの接点
6-1 EV化で減るECUと増えるECU
6-2 自動運転のレベルとECUの関係
第7章 関連特許分析
Ⅳ.調査(取材)予定先
Ⅴ.調査企画への参加要領
※購入検討にあたり、詳細企画資料をご希望の方は、上部「カートに入れる」下にある「申込 兼 詳細企画資料希望用紙」PDFをダウンロードの上、FAXでお申込みください。詳細企画資料をご郵送いたします。
図8 ECUの階層化