硬化・乾燥挙動の測定方法とデータの読み方、使い方(ST130311)
ISO規格化・開発担当者から学ぶ
硬化・乾燥挙動の測定方法とデータの読み方、使い方
溶液塗膜が基材上で硬化・乾燥する過程における物性や粘性を試験する試験機として世界で初めて、昨年10月にエー・アンド・デイ社の剛体振り子物性試験機が、ISO規格に採択されました。 硬化挙動・硬化物物性はコーティング材料、接着剤、フィルム、プラスチックスなど、電子材料、自動車、建材、化粧品、食品、医薬品などあらゆる産業で性能や品質に大きな影響を及ぼす重要な要素です。しかし、これまで物質の硬化過程の粘弾性を高精度に測定できる装置はありませんでした。そこでISOでは5年前から世界標準の規格を決めるための取り組みを実施し、このほど規格化されたものです。 本セミナーでは、永年塗膜の硬化・物性の研究に携わり、剛体振り子物性試験機を開発、ISO規格化に直接携わってきた田中丈之氏にご講演いただきます。測定のレベルアップ、硬化・乾燥挙動の正しい理解のために、多数のご参加をお待ちしております。
○本セミナーを学んで生かせること
1. 基材に載かったままの状態を測定したい
2. 使用条件と同じ環境条件(温度、湿度、紫外線・・・)で試験したい。
3. 実際の基材で試験したい。
4. 官能評価と同じ効果を早く、多くの数値データで出したい。
5. さまざまな膜厚で試験したい。
○本セミナーのメリット
・業界を問わず役立つ
・開発、品質管理、製造、分析「実務」にすぐ使える
・コーティング剤の開発、様々なトラブルを永年解決してきた講師に直接学べる
○実試験機を展示予定
PDFパンフレット(セミナー「
日時・場所
日時:2013年3月11日(月) 13:30~16:30
会場: 連合会館 4F401 (東京都神田駿河台3-2-11)
受講料
21,000円(税込) *資料代含む
講師
田中 丈之 氏 / (株)エー・アンド・デイ
プログラム詳細
1. 物質の硬化・乾燥過程における物性変化の基礎
2. 硬化・乾燥挙動の試験方法の種類と特徴
3. 剛体振り子試験機による試験方法とデータの活用技術
4. 各分野における応用事例
5. ISO規格化の経験から
○本セミナーで学んだことで何がわかるのか
1. 基材への塗布物の浸透挙動・乾燥挙動が「数値」でわかる
例えば・・・電池電極膜基材への膜材料の浸透と乾燥挙動
基礎化粧品の肌への浸透、乾燥挙動 さらさら、しっとり
毛髪のさらさら
コンタクトレンズへの目薬の浸透、乾燥挙動
2. 実用途と同じ条件で基材上での塗布物の乾燥・硬化・粘性・密着力が「数値」でわかる
例えば・・・タッチパネル用コーティング剤の基材へのへばりつく状況、液のねばり具合
例えば・・・塗布・乾燥・硬化ラインにデータをそのまま活用し品質管理
○最終的にどんなことができるようになるのか
1. トラブル原因の追究と製造最適状況の設定に
例えば・・・ コーティング剤の劣化(はがれ、めくれ、つやが落ちる)が早く正確にわかる
例えば・・・硬化挙動に伴う製造ライントラブル(はじき、ゴミブツ、ブロッキング)の原因がわかる
→ トラブルを起こさない乾燥・硬化条件の設定がみつかる
2. 求める製品がトレースできる
例えば・・・赤外分光法で化学構造を特定し、本測定法で物性(挙動)を試験 すると、同じ製品・製造工程がトレースできる