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植物工場における薬用植物の生産技術とビジネスモデル(ST130417)


植物工場における
薬用植物の生産技術とビジネスモデル



PDFパンフレット(セミナー「植物工場における薬用植物の生産技術とビジネスモデル」)




日時・場所


日時:2013年4月17日(水) 13:00~16:40
会場: あすか会議室 902号室 (千代田区神田小川町2丁目1番地7 日本地所第7ビル)

      →会場へのアクセス

受講料


31,500円(税込)(STbook会員価格(税込)29,400 円)  *資料代含む

講師


第1部 後藤 英司 氏
   千葉大学 大学院園芸学研究科 環境調節工学研究室 教授

第2部 吉松 嘉代 氏
   (独)医薬基盤研究所 薬用植物資源研究センター筑波研究部 育種生理研究室長

第3部 松尾 誠也 氏
   (株)NTTファシリティーズ スマートビジネス部 農業ビジネス推進室 農業ビジネスアドバイザー


プログラム詳細


第1部  植物工場による薬用植物生産の技術開発  後藤 英司 氏 【13:00~14:30】
 薬用植物は、生薬原料として用いられるだけでなく薬用以外にも様々な商品に用いられている。薬用植物は従来から露地で栽培されており、温室(ビニルハウスやガラス室)を用いる施設栽培の事例はまだ少ないのが現状である。最近、葉菜類、果菜類、花きの周年生産を行う太陽光利用型植物工場や、人工光だけで葉菜類を生産する人工光型植物工場が増えている。
 しかし薬用植物については、施設栽培の技術蓄積が無いため、植物工場での薬用植物栽培は商業化に至っていない。薬用植物の植物工場栽培化には、その生理生態を理解した上で施設園芸作物の栽培技術を最大限導入するのがよい。本講演では、薬用植物の栽培生理的な特徴と、今後植物工場において生産を行うために必要な技術について解説する。

1. 施設園芸・植物工場の栽培技術
 1.1 野菜・花きの露地栽培から施設栽培への移行
 1.2 野菜・花きと薬用植物の類似点・相違点
2. 薬用植物の生理生態
 2.1 葉や花器に薬用成分を蓄積する薬用植物
 2.2 根に薬用成分を蓄積する薬用植物
 2.3 農作物と薬用植物の境界線
3. 植物体内成分に影響を及ぼす生育環境とその制御
 3.1 光環境
 3.2 温度環境
 3.3 培養液環境
 3.4 環境ストレスの応用
4. 植物工場を用いた薬用植物生産の技術的課題
 4.1 太陽光利用型
 4.2 完全人工光型
5. まとめ

第2部 植物工場での生薬生産に適した薬用植物優良苗の育成  吉松 嘉代 氏 【14:40~15:40】
 超高齢化社会の日本では生活習慣病、認知症等が増加し、漢方薬を処方される例が増加し、2011年調査では、漢方薬を処方する医師は89%に上る。しかし、漢方薬の原料となる生薬の国内自給率はわずか10%であり、その大半が中国から輸入されているが、中国の物価や人件費上昇、中国国内及び外国での需要増加、中国での採取・輸出規制に伴い、生薬供給価格が高騰し、その安定供給が危ぶまれている。我々は、生薬の安心・安全な安定供給のため、植物工場における薬用植物の生産研究を行っており、ウラルカンゾウを中心にその成果を紹介したい。

1. (独)医薬基盤研究所 薬用植物資源研究センターの紹介
2. ウラルカンゾウの養液栽培による甘草及びグリチルリチン酸生産
3. 経済産業省プロジェクト:植物機能を活用した高度モノ作り基盤技術開発/植物利用高付加価値物質製造基盤技術開発(2006-2010)
4. 今後の展望と課題

第3部 植物工場における薬用植物生産のビジネス戦略  松尾 誠也 氏 【15:40~16:40】
 一過性の植物工場ブームが去り、新しい植物生産手段としての植物工場が定着しようとしている。その様な中で、事業者の最大の関心事は、「一体、何を栽培すれば儲かるか?」という事業採算性の角度からの検討が中心になってきている。事業採算性の確保については、もちろん栽培システムの優劣にも深く関係しているが、「なにを栽培して」「どこに販売するか」が極めて重要なポイントとなる。
 本講座では、植栽作物の選択肢の一つとしての「薬用植物」に焦点を当て、そもそも薬用植物とは何かを出発点に、薬用植物の状況、薬用植物栽培の課題と問題点を論じ、薬用植物生産を行うとした場合のビジネス戦略について言及する。

1. 植物工場ビジネス(ビジネス視点からの植物工場)
 1.1 植物工場ビジネスの本質
 1.2 植物工場ビジネスにおける成功要因・失敗要因
 1.3 植物工場ビジネスの思考順序
2. 薬用植物
2.1 薬用植物の定義と現状
2.2 植物工場における薬用植物事業の問題点
 2.2-1 種子や種苗の確保
 2.2-2 植物工場に適した薬用植物
 2.2-3 薬用植物に求められる品質の均一性
 2.2-4 日本薬局方への対応
 2.2-5 薬草の販売先
3. 薬用植物栽培事業のビジネスモデル構築のポイント
 3.1 栽培する薬草の選定
 3.2 医療用生薬の採算性
 3.3 主要生薬の薬価基準
4. 新しい視点での植栽植物の選定
 4.1 健康ブームで求められる新しい野菜
 4.2 植物由来の香料
 4.3 その他