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セルロースナノファイバーの日本・海外における研究開発と国際標準化動向 (1/14セミナー)
セミナー1/14 セルロースナノファイバーの日本・海外における研究開発と国際標準化動向


終了しました




セルロースナノファイバーの日本・海外における
研究開発と国際標準化動向




PDFパンフレット(セミナー「セルロースナノファイバーの日本・海外における研究開発と国際標準化動向」)



 主 催


S&T出版株式会社

 日 時 ・ 場 所


日時:2016年1月14日(木) 13:00~16:50
会場:高橋ビルヂング(東宝土地(株)) 会議室 (東京都千代田区神田神保町3-2)

      →会場へのアクセス

 受 講 料 (税込)


43,200円(税込)  Eメール案内会員価格 41,000円 ※資料代を含む

  <1名様分の受講料で2名様まで受講できます。>
  ※2名様ご参加は同一会社・法人からの同時申込に限ります。
  ※2名様ご参加は2名様分の参加申込が必要です。ご連絡なく2名様のご参加はできません。
  ※3名様以上のご参加は、追加1名様あたり10,800円OFFになります。

  Eメール案内登録をしていただいた方には、Eメール案内会員価格を適用いたします。

  →複数名同時申込はこちらの用紙(PDF)をご利用ください。

 講 師


【第1部】 大岸 治行 氏 / (株)三菱化学テクノリサーチ 調査コンサルティング部門 客員研究員

【略歴】
1970年3月 京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻修士課程修了
1970年4月 三菱化成工業入社 商品研究所
1986年   三菱化成総合研究所部長研究員
        微生物由来生理活性物質探索、飼料用抗生物質生産技術開発
1991年   京都大学農学博士 (アミノ酸製造に関する酵素学的研究)
1992年   三菱化成本社 ライフサイエンス室 次長
1998年   株式会社ダイヤリサーチマーテック 調査コンサルティング部門
        理事・主幹研究員
2004年   ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 取締役副社長
2008年   株式会社三菱化学テクノリサーチ
兼務
2005年~2011年 日本大学生産工学部講師(非常勤)
2008年   東京農工大学技術経営研究科講師(非常勤)
2008年~  京都府立大学講師(非常勤)



【第2部】 近藤 哲男 氏 / 九州大学 大学院農学研究院 バイオマテリアルデザイン分野(研究室) 教授

【専門】
生物ナノ材料工学(Bio-Alchemy)、高分子物理化学、多糖化学

【略歴】
昭和63年3月 日本学術振興会 特別研究員 (東京大学)
昭和63年9月 カナダ・マクギル大学化学科 博士研究員
平成3年9月 同上 リサーチアソシエート
平成4年3月 同上 退職
平成4年4月 農林水産省森林総合研究所木材化工部機能材料研究室 入所
平成5年4月 同上主任研究官
平成13年4月 独立行政法人森林総合研究所・成分利用研究領域セルロース利用研究室 主任研究官に配置換
平成14年4月 九州大学大学院農学研究院・生物材料機能学講座 資源高分子科学分野 助教授に転任
平成17年4月 九州大学バイオアーキテクチャーセンター機能デザイン部門バイオマテリアルデザイン分野 教授に昇任
平成22年4月 九州大学大学院農学研究院教授
九州大学バイオアーキテクチャーセンター長兼任(~平成26年3月)
現在に至る

【受賞歴】
・昭和60年度 東京大学創立百周年記念大学院生海外派遣奨学生
・平成8年度 第2回 セルロース学会賞 受賞題目「位置選択的置換誘導体をモデル化合物として用いるセルロース中の水素結合のキャラクタリゼーション」
・平成16年度 第31回 繊維学会賞 受賞題目 「セルロース繊維産生微生物をナノビルダーとする三次元構造体の自動構築」
・平成22年度 国際木材科学アカデミーフェロー (IAWS Fellow) 選出



【第3部】 小野 晃 氏 / (国研)産業技術総合研究所 特別顧問

【略歴】
1969年 東京大学理学部物理学科卒業。
1974年 同大学院博士課程修了、理学博士。
1974年 工業技術院計量研究所に入所。
1981~82年 米国パデュー大学熱物性研究所客員研究員。
2001年より産業技術総合研究所計測標準研究部門長、同所理事。
2008年 同所副理事長。
2012年より同所特別顧問。
専門分野は計測工学、計量標準、標準物質、及びナノテクノロジー標準化。
2005年より国際標準化機構ISO/TC229ナノテクノロジー国内審議委員会委員長。
平成18年度工業標準化経済産業大臣表彰受賞。
日本学術会議第20期、21期連携会員。
計測自動制御学会、応用物理学会、日本熱物性学会、日本工学アカデミーなどの会員。

 プログラム詳細


【第1部】 セルロースナノファイバーのこれまでの海外研究開発動向
                                   (株)三菱化学テクノリサーチ 大岸 治行 氏  [13:00~14:15]


 木質バイオマス資源利用による新規事業の開拓が急速に進んでいる。その1つとして、セルロースナノファイバー などのナノセルロース素材が有望視されており、我が国を始め、海外においても官民が一体となって、研究開発、事業化を進めているところである。
 ナノセルロースは、その軽さと強靭な性質が注目されている天然素材であり、日本を含め世界的に開発競争が激化している。そうした状況の中で、日本におけるナノセルロースに係わる研究開発の円滑な推進や事業化に資することを目的に経済産業省により「平成24年度中小企業支援調査(セルロースナノファイバーに関する国内外の研究開発、用途開発、事業化、特許出願の動向等に関する調査)」が実施され、その一環として2012年12月10日~12月20日に亘ってパイロットプラントでの検討が進んでいる北米及び北欧の研究機関を訪問し、セルロースナノファイバー(以下、「CNF」とする)とセルロースナノクリスタル(以下、「CNC」とする)のナノセルロースに係る研究開発、用途開発、事業化、特許出願の動向などの調査を行った。

1. 北欧・北米におけるセルロースナノファイバー開発推進体制
 1.1 フィンランドのセルロースナノファイバー開発推進体制
 1.2 スウェーデンのセルロースナノファイバー開発推進体制
 1.3 ノルウェーのセルロースナノファイバー開発推進体制
 1.4 米国のセルロースナノファイバー開発推進体制
 1.5 カナダのセルロースナノファイバー開発推進体制

2. 北欧・北米のセルロースナノファイバー技術開発及び事業化の状況
 2.1 フィンランドにおけるセルロースナノファイバー技術開発及び事業化の状況
  (1) VTT Technical Research Center of Finland(以下VTTと記載)
   ① CNFの製造方法に関する研究
   ② CNFの用途開発
  (2) UPM-Kymmen
   ① セルロースナノファイバー製造パイロットプラント
   ② 用途開発
   ③ VTT及びAalto大学との共同研究
  (3) Aalto大学
   ① 製造方法
   ② 用途開発
 2.2 スウェーデンにおけるセルロースナノファイバー技術開発及び事業化の状況
  (1) Innventia
   ① パイロットプラント
   ② 製造方法
   ③ 用途開発
 2.3 ノルウェーにおけるセルロースナノファイバー技術開発及び事業化の状況
  (1) PFI(Paper and Fiber Research Institute)
   ① パイロットプラント
   ② 製造方法
   ③ 用途開発
 2.4 米国におけるセルロースナノファイバー技術開発及び事業化の状況
  (1) FPL(Forest Products Laboratory)
   ① セルロースナノファイバー製造パイロットプラント
  (2) メイン州立大学
   ① セルロースナノファイバー製造パイロットプラント
   ② 用途開発
 2.5 カナダにおけるセルロースナノファイバー技術開発及び事業化の状況
  (1) FPInnovations及びCelluForce
   ① セルロースナノファイバー製造パイロットプラント
   ② CNC製造方法
   ③ 用途開発
  (2) ArboraNano
  (3) トロント大学
   ① ナノセルロースの製造方法
   ② 用途・製品開発状況



【第2部】 セルロースナノファイバーの日本・海外における製造・応用研究開発
                                    九州大学 教授 近藤 哲男 氏  [14:25~15:40]


 セルロースナノファイバー(CNF)の応用展開を進めるためには、セルロースナノファイバーの特徴を理解する必要がある。次に、どのような基礎コンセプトが応用の発想に必要なのかを考慮することが求められる。
 本講座では、まず基礎事項と共に、国内の実用化への取り組みと、そこに用いられているCNFの製造、機能化技術例について解説する。次に第一部の講演を受け、海外のその後の研究・用途開発の概要を国内と比較しながら紹介する。

1. セルロースナノファイバーの基礎物性
 1.1 構造
 1.2 物理化学的性質
 1.3 安全性

2. 応用例と用いられている技術・コンセプト
 2.1 応用例
 2.2 製造方法
  (1) 原料
  (2) 製造方法
   ① 化学的な方法
   ② 物理的な方法
 2.3 セルロースナノファイバーの改質方法
 2.4 複合化技術

3. 海外の最新研究開発動向(第一部講演後の動き)

4. 日本と海外の研究・用途開発戦略の比較



【第3部】 セルロースナノファイバーの国際標準化動向
                                    産業技術総合研究所 小野 晃 氏  [15:50~16:50]


 ナノセルロースの研究開発が急速に進んでいる。新しいナノ材料としてセルロース関連技術を健全に発展させ、応用製品の市場をグローバルに拡大させていくためには、研究開発の初期段階から国際標準化を進めることが重要と認識されている。国際標準化機構(ISO)ではナノセルロースに関する用語とキャラクタリゼーションに関する規格作りをすでに開始している。また日本もセルロース原繊維に関する規格作成において国際的なリーダーシップを発揮しようとしている。
 本講演ではISOにおけるナノセルロースの国際標準化動向を報告するとともに、ナノセルロースの本格的な市場化に向けて国際標準化における戦略的視点と国際規格作成の進め方を述べる。

1. はじめに

2. ナノセルロースの開発状況と標準化ニーズ
 2.1 セルロースナノファイバー、セルロースナノクリスタル、セルロース原繊維
 2.2 フィブリル化からとナノセルロースへの展開
 2.3 ナノセルロースの開発、生産、取引に関わるステークホルダー

3. ナノセルロースの国際標準化動向
 3.1 北米における標準化の動き
 3.2 米国からISOへの用語規格提案
 3.3 カナダからISOへのセルロースナノクリスタルの規格提案
 3.4 日本からISOへのセルロース原繊維の規格提案

4. 新材料の国際標準化における戦略的視点
 4.1 標準のタイプと合意範囲の選択
 4.2 規格のタイプと規定対象の選択
 4.3 ナノセルロース国際標準化の目的
 4.4 日本のナノセルロース国際標準化の目的
 4.5 ナノセルロース原材料に関する標準化目標

5. ナノセルロース国際規格作成の進め方
 5.1 ナノセルロースのサプライチェーンと規格作成
 5.2 ナノセルロースで想定される規格作成のプロセス
 5.3 ナノ材料の安全性に関する規格作成

6. おわりに