書籍検索


  • S&T出版セミナー専用サイト

商品はお決まりになりましたか?

カゴの中を見る

商品数 : 0 点

合計 : 0 円

SSL グローバルサインのサイトシール
SSLとは?

コーティング膜における付着性の向上と欠陥対策 (7/5セミナー)
ST160705 コーティング膜における付着性の向上と欠陥対策



終了しました




コーティング膜における付着性の向上と欠陥対策



PDFパンフレット(セミナー「コーティング膜における付着性の向上と欠陥対策」)



 主 催


S&T出版株式会社

 日 時 ・ 場 所


日時:2016年7月5日(火) 10:30~16:30
会場:高橋ビルヂング(東宝土地(株)) 会議室 (東京都千代田区神田神保町3-2)

      →会場へのアクセス

 受 講 料 (税込)


49,800円   Eメール案内会員価格 47,300円  ※昼食代・資料代を含む

  <1名様分の受講料で2名様まで受講できます。>
  ※2名様ご参加は同一会社・法人からの同時申込に限ります。
  ※2名様ご参加は2名様分の参加申込が必要です。ご連絡なく2名様のご参加はできません。
  ※3名様以上のご参加は、追加1名様あたり10,800円OFFになります。

  Eメール案内登録をしていただいた方には、Eメール案内会員価格を適用いたします。

  →複数名同時申込はこちらの用紙(PDF)をご利用ください。

 講 師


坪田 実 氏 / 元 職業能力開発総合大学校 基盤ものづくり系(木工・塗装ユニット) 准教授

【略歴】
1949年富山県生まれ。1972年職業訓練大学校卒業。1974年山形大学大学院工学研究科高分子化学専攻修了。1974年岐阜プラスチック工業株式会社。1975年職業訓練大学校助手。1985年工学博士(東京大学)。1987年職業訓練大学校助教授。2015年職業能力開発総合大学校退職。1982年度色材協会論文賞、2006年度日本塗装技術協会論文賞を受賞。

【専門】
塗料と塗装技術、塗装技能教育

 趣 旨


 塗料で代表されるコーティング材料は被塗物あっての存在で、どんな被塗物にも塗られて、被膜を形成し、目的とする機能を発揮しなければなりません。とくに、塗料は、下塗り、中塗り、上塗りの3層からなる複層膜です。この被膜構成(塗装系)が機械的強度や機能性と密接に関係しますから、物性を向上させる塗装系の考え方をまとめます。
 当然のことながら、下塗りには被塗物との付着性が、塗膜間には層間付着性がKey pointになります。このようにコーティング技術の本質は付着性がベースになります。故井上幸彦先生は、“付着の発生は水分との闘いであり、付着の維持は内部応力と争いである”との名言を残されました。
 真の付着力を求めることは容易ではありませんが、付着性を阻害する内部応力を測定、評価することは可能です。そこで、本講座では付着性の欠陥事例を取り上げて、付着欠陥の解析手法と付着性を向上させる考え方について説明します。

本講座で取り上げる項目
(1) コーティング材料の固化する挙動とコーティング方法
(2) 物性を向上させる塗装系の考え方
(3) コーティングに必要な付着性の考え方と付着性の評価法
(4) 付着性を阻害する内部応力の発生機構と測定方法
(5) コーティングで発生するトラブル事例とその対策

 本セミナーで得られる知識


 コーティングで生じる欠陥をどのように見るかによって、効果的な対策を取ることができます。この能力を培う刺激になればと思います。即効薬にはなりませんが、具体的には、次に示す項目を長い目で、習得して頂きたいと思います。
1. 流動性と作業性の見方
2. 塗装系の設計に対する考え方
3. 付着性・耐候性を向上させる考え方
4. 付着性の評価と支配要因
5. 内部応力の測定法と内部応力の支配要因

 プログラム詳細


1. コーティング材料のKey point
 1.1 コーティング材料の必要条件と被膜形成機構
 1.2 コーティング材料の流動性と作業性
 1.3 コーティング方法
  (1) 浸せき法
  (2) 液膜転写法
  (3) 噴霧法

2. 複層膜の物性を向上させる塗装系の考え方
 2.1 塗装系の変遷
 2.2 下塗り、中塗り、上塗りの設計
 2.3 塗装系の設計技術

3. 乾燥過程で生じる欠陥とその対策
 3.1 表面張力とは
 3.2 対流と溶剤の蒸発現象
 3.3 ハジキ現象
 3.4 シワ

4. 付着性
 4.1 付着性の理論とその適用
  (1) 吸着説
  (2) 拡散説
 4.2 分子間力とその要因
 4.3 付着性に及ぼす要因とその影響
 4.4 付着強さの評価・試験法
 4.5 粘弾性が及ぼす要因

5. 内部応力
 5.1 内部応力の発生機構
 5.2 内部応力の測定法
  (1) バイメタル法
  (2) FSB法
 5.3 内部応力に影響を与える要因

6. 現場で起きたトラブル現象と対処法
 6.1 内部応力が原因となるトラブル例とその対策
  (1) PE内面コートのはく離事件
  (2) コンデンサーの性能低下
 6.2 付着性不良とその対策
  (1) 水が関与する白化現象
  (2) 耐水性を向上させる塗料配合
  (3) 塗り間隔と層間付着性
  (4) 塗装系の選択ミス
 6.3 コーティング材料で対処できる木工塗装の欠陥現象
  (1) 着色ムラ
  (2) 耐久性