FFTによる振動・騒音の解析技術と問題解決のためのFFTの適用のしかたについての技術ノウハウ(入門~実務へ) (AT160420)
FFTによる振動・騒音の解析技術と問題解決のためのFFTの適用のしかたについての技術ノウハウ
(入門~実務へ)
主催 (有)アイトップ
申込用紙はこちら・パンフレットPDF (セミナー「FFTによる振動・騒音の解析技術と問題解決のためのFFTの適用のしかたについての技術ノウハウ(入門~実務へ)」)
日 時 ・ 場 所
日時:2016年4月20日(水) 10:00~17:00 (昼食60分間) 受付開始 9:45
会場:青山DFビル 5階 青山セントラル セミナー会場 東京都港区南青山2-2-8 DFビル
→会場へのアクセス
受 講 料
非会員:38,880円(税込)
会 員:36,720円(税込)
(テキスト代含む(レーザープリンターでカラー片面印刷)、印刷していない面はメモに使用できます。)
※セミナー受講料に昼食代は含みません。セミナー会場周辺には多くの飲食店があります。
また、セミナー会場でご持参されたお弁当などの昼食をとることもできます。
セミナー会場に持ち込むドリンクは、基本的にフタ付きのペットボトル入りのものにして頂く様お願い申し上げます。
定員:20名 (先着順)
講 師
小林 英男 氏 / (有)アイトップ 代表取締役 [技術コンサルタント、工学博士]
【略歴】
東京電機大学工学部卒業後、リオン(株)に入社し、騒音・振動の測定・分析・対策、および海外事業部でセールスエンジニアとして従事。学生時代にカリフォルニア大学バークレイ校に語学研修、および毎日新聞社後援英語弁論大会で3位入賞。企業からの派遣で東京農工大学大学院工学研究科にて5年間特別研究員(産学協同研究、文部省認定)。
(株)アマダに勤務し、工場における組立・製造・検査、海外事業部における技術サービスおよび技術コンサルタント、システム事業部における板金加工自動化ライン(FMS)開発・設計、また技術研究所においてアマダ製品の低騒音・低振動化および快適音化などの研究開発に携わり大ヒット商品を世に送り出すなど、製造、サービス、設計、開発、研究の実務経験を積んだ。
その後、技術コンサルタントとして独立して20年が経過。リオン(株)、(株)小野測器、サイバネットシステム(株)等をはじめとして1部上場企業の研究、開発、設計部署を中心に、200社以上の企業に対し技術指導およびコンサルティングを実施。この間に先進国を中心に25ヶ国以上に出張し、エンジニアとして英語で仕事をするだけでなく、通訳・翻訳なども行う。
(社)日本騒音制御工学会認定技士
(社)日本音響学会技術開発賞受賞
講師から一言
この分野のセミナーの技術講師をすでに20年以上担当させて頂いておりますが、このセミナーの冒頭で受講者に「FFT(高速フーリエ変換器)を技術的に正しく使いこなしていますか?」と質問しますと、ほとんどの受講者が自信が無いと答えます。
実はFFTは大変取り扱いが難しい測定器で、技術的に正しく使いこなさないと間違った解析結果を出してしまいます。解析結果が間違っていては、到底振動・騒音対策までたどり着けません。
FFTを技術的に正しく使いこなすには、理論だけでなく実践的な観点からのディジタル信号処理と呼ばれる技術を習得しなくてはなりません。
例えば、実時間のオクターブ分析器やFFTなどの周波数分析機器などを使いこなすには、フィルタ技術などについてのディジタル信号処理技術についての知識が必要不可欠です。固有振動数などを技術的に正しく測定すためにもこの技術が必要になります。この他にもいろいろなところで、この技術が必要になります。
ディジタル信号処理技術は大変難解です。この分野はどちらかというと特殊な分野になりますので、大学や大学院の授業ででこの分野を勉強された方は少ないのではないかと思います。
また、機械やプラントなどの制御技術分野でもPID(比例・積分・微分)制御などの分野では、時間領域(時間を変数とする領域)ではなく周波数領域(周波数を変数とする領域)で入出力関係を表します。伝達関数や周波数応答関数はその良い例です。
このあたりの技術を理解するためにも、学問のためのディジタル信号処理技術でなく、実務エンジニアのための実践的なディジタル信号処理技術が必要不可欠になります。
本セミナーでは、上記技術を実務エンジニアリングの立場から実務エンジニアのために大変わかりやすく解説致します。
プログラム
1. アナログフィルタとは?
1-1 理想的なフィルタ
1-2 現実のフィルタ
1-3 バンドパスフィルタ(BPF)
1-4 ローパスフィルタ(LPF)
1-5 ハイパスフィルタ(HPF)
1-6 (1/1)リアルタイムオクターブ分析とは?
1-7 1/3リアルタイムオクターブ分析とは?
1-8 1/24リアルタイムオクターブ分析とは?
1-9 オールパスとは?
1-10 オーバーオールとは?
1-11 1/1、1/3リアルタイムオクターブ分析器を操作してみよう!(講師のみ)
2. ディジタルフィルタとは?
2-1 ディジタルフィルタとは?
2-2 ディジタルフィルタに必要になるZ変換とは?
2-3 サンプリング定理とは?
2-4 折り返しひずみとは?
2-5 FIRフィルタとは?
2-6 IIRフィルタとは?
3. フーリエ級数とは?
3-1 フーリエ級数における直流成分とは?交流成分とは?
4. フーリエ変換とは?
4-1 フーリエ変換の公式がやっていることを言葉で説明すると?
4-2 離散フーリエ変換(DFT)とは?
4-3 高速フーリエ変換(FFT)とは?
5. FFTアナライザとは?
5-1 騒音解析によく使用するウィンドウとは?
5-2 振動解析によく使用するウィンドウとは?
5-3 ウィンドウの役割を整理
5-4 アベレージング回数の決め方とは?
5-5 フーリエスペクトルとパワースペクトルの違いは?
5-6 パワースペクトル密度(PSD)とは?
5-7 周波数分解能と時間分解能
5-8 FFTのオーバーオール値と騒音計や振動計の測定値は同じか、それとも違うのか?
6. 時間-周波数分析の代表であるウェーブレット解析の効力と活用法とは?
6-1 時間-周波数分析とは?
-通常の周波数分析とどこが違うのか?-
-どのようなメリットがあるのか?-
6-2 ウェーブレット解析とは?
6-3 ウェーブレット解析の活用法とは?
7. LabVIEW(ラボビュー、計測器作成ソフト)の活用による大きなメリットとは?
本セミナー受講者に、LabVIEWを使用して最初から社内にて成果を出す方法を解説!
7-1 LabVIEWとは?
7-2 LabVIEWを使用するメリット
7-3 トータルコスト削減、時間短縮、標準的な測定器だけでなくカスタム測定器も製作できる!
7-4 実際に LabVIEWを使用して振動解析をしてみよう!(講師のみが実施)
8. 質疑応答