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材料・測定・分析・合成
( A040 )

高分子混練・分散工学

高分子混練・分散工学

発刊日
2009年05月28日
体裁
B5判並製本 266頁
ISBN
978-4-903413-67-9
Cコード
3058
価格(税込)
66,000
( STbook会員価格(税込)STbook会員価格
62,647 円)

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冊数:

著者リスト

(有)エスティア 橋爪 慎治

趣旨

 従来多くの高分子材料が開発され、実用化されてきたが、高分子材料の種類にも限界がある。さらに、単一高分子材料の物性では満足できない場合が多い。こうした状況下で、他物質と混ぜあわせをして、求める物性に近づけ、新しい物質として登場させようとする努力があり、複合材料として無限種類に近いほどの可能性が生まれました。
 本書籍では多種の物質を混ぜ合わせるとき、どのような方法で、どのような状態に混ぜ合わせたら求める物性に近づくか、分散評価方法、スケールアップ、最新のナノ分散など混練・分散の現場で役立つ1冊です。

目次

第1章 基礎式と高分子材料の異常流動
1. 基本知識
 1.1 せん断速度、せん断応力の測定と静的粘度特性
 1.2 流動基礎式
 1.3 CB分散評価の2方法
 1.4 最悪分散部分評価方法と平均分散部分評価方法
 1.5 次元解析表示

2. 高分子材料の異常流動
 2.1 メルトフラクチャ
 2.2 BRのせん断試験
 2.3 Mohrの円と破壊条件
 2.4 2ロール上のシートに発生する滑り線
 2.5 キャピラリ入口に発生する滑り面、Slip Cone
 2.6 平行平板レオメータ表面および内部材料に発生する滑り線と滑り面

第2章 せん断流動分散理論と応用
3. 分散
 3.1 分散目的の混練
 3.2 均質化と分子量制御のための混練
  3.2.1 Homogenizing効果
  3.2.2 Vis-Breaking技術
  3.2.3 IV Control 技術
  3.2.4 Mooney reduction 技術
  3.2.5 架橋発泡PE樹脂の復活化
 3.3 ポリマーブレンド(ポリマーアロイ)とコンパウンド
 3.4 コンパウンドにおける凝集粒子の破壊
 3.5 凝集破砕を含む分散と材料物性
 3.6 ポリマーブレンドにおける破砕分散
 3.7 ポリマー補強理論
  3.7.1 コンパウンドの場合
  3.7.2 ポリマーブレンドの場合
 3.8 ポリマーブレンド、コンパウンドにおける分配分散
 3.9 特殊なコンパウンド技術
 3.10 分散品質の予見と分散品質管理

4. せん断流動破砕分散理論と応用
 4.1 Mckelveyの2粒子分割理論
 4.2 橋爪の回転粒子分割理論
 4.3 往復せん断実験
 4.4 t2、t3の解析
 4.5 黄金分割理論
 4.6 T関数

5. せん断流動分配分散理論と応用
 5.1 分配分散効果の評価
 5.2 非拡散、拡散流動
 5.3 層流非拡散流動
  5.3.1 スタティックミキサ
  5.3.2 CTM(Cavity transfer mixer)
  5.3.3 2ロール上の層流非拡散流動の折りたたみ効果
  5.3.4 伸長流動における分配分散
 5.4 メルトフラクチャ拡散流動と全体比較
 5.5 引抜成形(Pulltrusion system)

6. 各機種における不均一流動、不均一分散挙動
 6.1 1軸押出機における不均一溶融
 6.2 2ロールにおける不均一流動
 6.3 楔形空間、C形空間における不均一流動
 6.4 NRの素練り工程における不均一ムーニ粘度特性

7. 未溶融固着層、第2のトルクピークと分散特性
 7.1 未溶融固着層の発生
 7.2 未溶融固着層の温度特性
 7.3 未溶融固着層の運動特性
 7.4 各物質のBreaking温度
 7.5 Breaking現象(第2のトルクピーク発生現象)とCB分散性
 7.6 第1のトルクピークの解析
 7.7 第2のトルクピークの解析

第3章 高分子分散技術におけるスケールアップ技術
8. スケールアップ理論
 8.1 相似実験
 8.2 相似則、πナンバーと無次元数
 8.3 完全相似と不完全相似
 8.4 解析の試み:地震の発生現象解析
 8.5 挙動の相似、現象の相似と品質の相似
 8.6 緩和則
 8.7 樹脂押出し挙動のスケールアップ
 8.8 樹脂内の平均温度のスケールアップ
 8.9 樹脂内温度の均一性のスケールアップ
 8.10 2軸押出機、混練機で応用される一つの緩和則
 8.11 分配分散品質の相似
 8.12 押出機、連続混練機で加熱、冷却条件を相似則に併用する場合
 8.13 破砕分散品質の相似

9. 分散パラメータの応用
 9.1 分散パラメータ 
 9.2 適合最適分散パラメータと品質方程式
 9.3 従来形の分散パラメータ
 9.4 新しく提案する分散パラメータと分散パラメータ平面
 9.5 層流非拡散流動における新しい形態の分散パラメータ
 9.6 メルトフラクチャ拡散流動における新しい形態の分散パラメータ
 9.7 CB分散過程の変化分散パラメータ
 9.8 真空混練技術
 9.9 最大せん断速度と平均せん断速度
 9.10 比エネルギ、比冷却量と機械性能

10. せん断流動分散装置
 10.1 均一せん断負荷装置と不均一せん断負荷装置
 10.2 せん断分散装置
 10.3 平行平板レオメータ
 10.4 せん断装置のせん断特性と破砕分散品質
 10.5 適合最適分散パラメータの策定
 10.6 操作の自由度

第4章 特異な物質の混練分散特性
11. CBの分散特性と応用装置の特性
 11.1 層流分散とメルトフラクチャ分散
 11.2 2次元高速試験機
 11.3 CB分散と機械的特性
 11.4 McKelvey理論と橋爪理論
 11.5 多成分系の破砕分散技術

12. 天然ゴムの破砕挙動と分散挙動
 12.1 天然ゴムの弾性挙動と塑性挙動
 12.2 天然ゴムの弾性変形と初期トルクピーク
 12.3 微粒子の発生メカニズム
 12.4 混練における微粒子の発生
 12.5 天然ゴムの固体挙動と素練り特性
 12.6 不均一流動挙動
 12.7 CB分散性と最適な機械形状
 12.8 SBRのCB分散性と最適な機械形状

13. 2軸押出機の高脱気技術
 13.1 キャリアを用いた高脱気技術
 13.2 脱気モデルと脱気理論
  13.2.1 水をキャリアとして使用する場合
  13.2.2 従来の脱気理論
  13.2.3 樹脂フィルム部分の脱気現象
  13.2.4 樹脂プール部の脱気現象
  13.2.5 2軸押出機全体の脱気性能
 13.3 脱気性能解析
 13.4 生分解性樹脂その他の樹脂の脱気性能

第5章 伸長流動分散理論と応用
14. 伸長流動における分散理論
 14.1 せん断流動と伸長流動
 14.2 伸長流動における分散
 14.3 アフィン変形と伸長流動分散機構
 14.4 伸長流動分散理論
 14.5 アフィン変形における粒子破砕の条件
 14.6 分散相破壊のための必要十分条件になるCritical capillary number
 14.7 Grace curve
 14.8 McKelveyの2粒子分割理論と橋爪の回転粒子分割理論
 14.9 Rayleigh乱れ
 14.10 紐状粒子への変形
 14.11 伸長流動とせん断流動におけるくびれの発生

15. 伸長流動分散技術の応用
 15.1 キャピラリーレオメータでの樹脂の流れ
 15.2 Utrackiによる伸長流動分散機構EFM
 15.3 橋爪モデルによる伸長流動分散機構
 15.4 伸長応力とバーグレイ効果の関係
 15.5 流入角180°モデルでの実験結果
 15.6 高せん断技術と伸長流動分散技術
 15.7 ゴム中への他ゴムの分散
 15.8 せん断流動分散物と伸長流動分散物摺動特性
 15.9 EFMとEFDM 
 15.10 1、2軸押出機への応用

第6章 ナノ分散を含む分散応用技術
16. ナノ分散技術、超微分散技術とスラリ分散技術
 16.1 フィラー
 16.2 水スラリの製造
 16.3 スラリ分散の基本技術
 16.4 2軸押出機の応用機構
 16.5 PETへのTiO2のスラリ分散
 16.6 実プラントの稼動
 16.7 応用技術展開

17. ナノ分散技術を用いた結晶性PLAの高発泡技術
 17.1 結晶性PLAが抱える問題
 17.2 PLAの温度特性
 17.3 PLAの粘度特性
 17.4 発泡の可否条件
 17.5 示差熱天秤(DSC)測定特性
 17.6 #5000の従来の発泡技術の試み
 17.7 ナノ物質とその分散
 17.8 発泡原理
 17.9 #5000高発泡体の物性
 17.10 発泡製品、発泡技術の問題点
 17.11 #9030の高発泡技術
 17.12 非晶性から結晶性へのアニーリング特性
 17.13 混合樹脂の温度及び粘度特性