セミナー11/26 自動車軽量化のための材料・加工・成形技術
自動車軽量化のための材料・加工・成形技術
PDFパンフレット(セミナー「自動車軽量化のための材料・加工・成形技術」)
主 催
S&T出版株式会社
日 時 ・ 場 所
日時:2015年11月26日(木) 10:30~16:30
会場:高橋ビルヂング(東宝土地(株)) 3F 会議室 (東京都千代田区神田神保町3-2)
→会場へのアクセス
受 講 料 (税込)
49,800円(税込) Eメール案内会員価格 47,300円 ※昼食・資料代を含む
<1名様分の受講料で2名様まで受講できます。>
※2名様ご参加は同一会社・法人からの同時申込に限ります。
※2名様ご参加は2名様分の参加申込が必要です。ご連絡なく2名様のご参加はできません。
※3名様以上のご参加は、追加1名様あたり10,800円OFFになります。
Eメール案内登録をしていただいた方には、Eメール案内会員価格を適用いたします。
→複数名同時申込はこちらの用紙(PDF)をご利用ください。
講 師
【第1部】 藤川 真一郎 氏 / 日産自動車(株) パワートレイン生産技術本部 エキスパートリーダー
【略歴】
1981年 日産自動車(株)入社
1993年 米国オハイオ州立大学機械工学科にて工学修士取得(同社社命留学)
1997年 工学博士取得
1997年 同社シニアリサーチャ―
2002年 同社主管
2003年 会田技術賞奨励賞受賞
2007年 同社塑性加工エキスパートリーダー 現在に至る。
現在、技術士(金属部門)、早稲田大学理工学部非常勤講師、自動車技術会自動車工学講師、超塑性研究会運営委員、アルミニウム鍛造技術会理事、日本塑性加工学会鍛造分科会CAE研究班主査など。
【第2部】 大庭 敏之 氏 / 大庭塾 代表
【略歴】
1969年 日本合成ゴム株式会社入社(現JSR株式会社)
1976年 日産自動車株式会社入社 中央研究所材料研究部(後に総合研究所)
自動車用ゴム部品の開発、バンパーなどプラスチック材料開発
1989年 テクニカルセンター材料実験部(後に材料技術部)
新規樹脂材料開発(バンパー、ガソリンタンク、外板など)
材料信頼性、環境技術(リサイクル、軽量化、環境負荷物質、etc)
1995年~2000年 自動車工業会でリサイクル推進委員会技術小委員会副主査
1998年~2009年 東京理科大学工学部機械工学科で「工業材料学」を教える。
2007年 日産自動車株式会社定年退職、再雇用
2012年 退職、現在、大庭塾を立ち上げ若手育成、講演など行っている。
【第3部】 影山 裕史 氏 / 金沢工業大学 大学院工学研究科 高信頼ものづくり専攻 教授
【略歴】
1981年 東京工業大学修士課程を修了。
同 年 トヨタ自動車工業(株)(現在、トヨタ自動車㈱)に入社。
CFRPをはじめとした複合材料、バイオプラスチックの研究開発や量産化を担当。
東富士研究所を経て、
2014年 退社。
2015年 現在、金沢工業大学の工学研究科、高信頼ものづくり専攻に所属。
【第4部】 秋元 英郎 氏 / 秋元技術士事務所 所長
【略歴】
1983年 三井石油化学工業(株)(現 三井化学(株))入社
1983年 三井・デュポン ポリケミカル(株)
2000年 (株)グランドポリマー
2002年 三井住友ポリオレフィン(株)を経て
2004年 三井化学(株)石化研究所
2005年 三井化学(株)機能材料研究所
2006年 三井化学(株)機能樹脂事業G企画管理部
2007年 三井化学(株)機能材料事業本部企画開発部
2007年 小野産業(株)技術開発部(出向)
2010年 三井化学(株)を退職し秋元技術士事務所開設
2010年~2012年 京都大学工学部客員研究員
2015年~ 群馬県産業技術センター客員研究員
【専門分野】
発泡成形、高転写成形(ヒート&クール)
【所属学協会】
プラスチック成形加工学会(編集委員、発泡・超臨界流体利用加工技術専門委員会副委員長、新加工技術専門委員会委員)
日本技術士会千葉県支部幹事
プログラム詳細
【第1部】 自動車車両軽量化のための材料・加工技術
藤川 真一郎 氏 / 日産自動車(株) [10:30~11:45]
【講演趣旨】
近年自動車車両の重量は安全規制、ユーザの高級車志向、車載機の装備拡充、性能向上のニーズにより増加傾向にあるが、一方環境対策のための燃費向上などの社会的ニーズが大きいことから車両軽量化の強く要求されている。
本講座では、基本的な車両軽量化の考え方と、材料技術や、加工技術から車両の軽量化に貢献してきた技術の紹介を行い、今後の課題について述べる。
【講演項目】
1. 環境への対応ニーズ
2. 車体の軽量化技術
2.1 車両軽量化の目的と方策
2.2 高張力鋼板の採用
2.3 ホットスタンピング
2.4 車両へのアルミニウムの採用
①板材・形材・接合
②鍛造材
③鋳造材
2.5 樹脂材料
3. パワートレインの軽量化技術
3.1 パワートレインの軽量化の考え方
3.2 プラズマコーティング技術
3.3 コンロッドの軽量化技術
4. 今後の課題
(1)軽量化材料への置換
(2)鉄鋼材料の高強度化
(3)材料の傾斜機能化
(4)板材の差厚化
【第2部】 プラスチック材料による自動車の軽量化
大庭 敏之 氏 / 大庭塾 代表 [12:25~13:40]
【講演趣旨・説明】
現在、自動車にとって最大の課題は環境問題、中でも地球温暖化防止である。そのためにハイブリッド車や電気自動車が次世代車として脚光を浴びている。また、軽量化は燃費改善の基本技術として追い求めているが次世代車については一層そのニーズが高い。プラスチックは比重は軽いので軽量化材料として期待はされるが単に置き換えるだけではその効果が薄い。プラスチックを使うに当たってどのように考えれば生涯排出CO2を減らせるかその考え方を紹介する。
【講演項目】
1. 自動車を取り巻く環境とニーズの変化
2. 地球温暖化の状況と2050年にむけての目標
3. 地球温暖化防止に対して自動車の取り組み
4. 軽量化についてプラスチック化の位置づけ
5. プラスチックによる軽量化、CO2削減効果
事例1. フロントエンドモジュール(素材と部品統合化)
事例2. ドアモジュール(発泡による効果)
事例3. CFRPプロペラシャフト(CFの活かし方)
事例4. 接着による軽量化(スチールを樹脂で活かす)
6. 樹脂化による効果的な軽量化とは
7. 今後の自動車はどうなるか
8. 高分子に対しての期待
【第3部】 自動車におけるCFRPの適用・研究開発動向と今後の展望
影山 裕史 氏 / 金沢工業大学 教授 [13:50~15:05]
【講演趣旨・説明】
地球環境対策などの観点からも自動車の軽量化は重要。そうした中、自動車においても軽量高強度材料である炭素繊維強化樹脂(CFRP)が注目されている。
本講では、その自動車CFRP化の現状と展望を、いろいろな角度から議論してみたい。
【講演項目】
1. CFRPとは
1-1.CF(炭素繊維)の特徴
1-2.P(樹脂)の特徴
1-3.CFRP(炭素繊維強化樹脂)の特徴
2. 自動車へのCFRPの適用の現状、研究開発の動向と展望
2-1.CFRPの現状開発例(自動車以外)
2-2.自動車用CFRP開発例
2-2-1.使用量(構成材料比較)
2-2-2.用途と特徴
2-2-3.トヨタの開発例
2-2-3.欧州の最近の開発例
2-3.採用目的とその変化
3. 自動車とCFRP、今後の課題、将来展望
3-1.ポピュラー化の必要性
3-2.技術開発
3-2-1.現状技術の定着、継続、改良
3-2-2. 更なる量産化技術開発への挑戦
①LCA(ライフサイクルアセスメント)改善技術
ⅰ.熱可塑CFRP
ⅱ.リサイクル
ⅲ.バイオFRP(BFRP)
Ⅳ.ムリ無駄むらのない設計、工法
Ⅴ.後工程(接合、塗装)
Ⅵ.ビジネスモデル
3-3.産官学(民)の連携
【第4部】 車体軽量化のための発泡成形技術
秋元 英郎 氏 / 秋元技術士事務所 所長 [15:15~16:30]
【講演趣旨・説明】
自動車の燃費競争は熾烈であり、エンジンの改良・繊維強化樹脂による金属代替が注目されているが、軽いプラスチックを更に軽くするための発泡成形の取組みも真剣に行われている。
本講では、近年注目されている微細射出発泡成形とコアバック発泡技術を中心に基礎から解説する。
【講演項目】
1. 発泡成形とは
2. 発泡成形に用いられる発泡剤
3. 超臨界流体を用いた微細射出発泡成形
1)超臨界流体の特長
2)微細発泡成形の基本プロセス
(1)バッチ発泡のプロセス
(2)古い特許記載のプロセス
(3)MITの基本概念
3)微細射出発泡成形の実際
(1)微細射出発泡成形の設備
(2)微細射出発泡成形のベネフィット
(3)微細射出発泡成形のトラブルと対策
(4)微細射出発泡成形の製品・金型設計
4)微細射出発泡成形の実例
4. コアバック発泡成形
1)コアバック発泡成形とは
2)コアバック発泡成形のベネフィット
3)コアバック発泡成形の技術的ポイント
5. 発泡成形用材料の動向
6. 今後の展開