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オーダーメイド医療の最前線~プロジェクトの状況・東京女子医大病院の導入事例・法的課題・ビジネスの今後~(セミナー11/27)


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オーダーメイド医療の最前線

~プロジェクトの状況・東京女子医大病院の導入事例・法的課題・ビジネスの今後~




主催 株式会社 新社会システム総合研究所


申込用紙・パンフレットPDF (セミナー「オーダーメイド医療の最前線~プロジェクトの状況・東京女子医大病院の導入事例・法的課題・ビジネスの今後~」)




日時・場所


日時:2014年11月28日(金) 13:30~17:00
会場:SSK セミナールーム  東京都港区西新橋2-6-2 友泉西新橋ビル4F

    →会場へのアクセス

受講料


32,400円(税込)
 同一団体より複数ご参加の場合、2人目以降 27,000円(税込)


講師


Ⅰ 独立行政法人理化学研究所 統合生命医科学研究センター 副センター長 久保 充明 氏

【プロフィール】
1988年九州大学医学部医学科卒業。
同大学医学部第二内科入局。
1995年同大学大学院病態機能内科学にて久山町研究に従事。医学博士。
2003年より、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター客員研究員。
2006年より、理化学研究所遺伝子多型センター、ゲノム医科学研究センターのグループディレクター、
副センター長、センター長職務代行を経て、2013年より現職。
2011年よりオーダーメイド医療実現化プロジェクト・プロジェクトリーダー兼任。

Ⅱ 東京女子医科大学 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 輸血・細胞プロセシング科 教授 菅野 仁 氏

【プロフィール】
【現 職】東京女子医科大学 輸血・細胞プロセシング科教授
     東京女子医科大学附属遺伝子医療センター教授、副センター長
     東京女子医科大学大学院医学系研究科先端生命医科学系専攻遺伝子医学分野教授
     特定非営利活動法人 血液難病診療サポート 理事長
【学 歴】1982年3月 日本大学医学部卒業
     1987年3月 東京大学大学院医学系研究科第一臨床医学専門課程(内科学)修了、医学博士(東京大学博医第 645 号)
【職 歴】1982年6月 東京大学医科学研究所附属病院内科(血液腫瘍内科)
     1987年8月 米国 City of Hope National Medical Center
     1989年8月 (財) 冲中記念成人病研究所(虎の門病院)・専任研究員
     1999年3月 日本大学医学部生化学教室専任講師
     2001年7月 東京女子医科大学 輸血・細胞プロセシング科准教授
     2013年4月 東京女子医科大学 輸血・細胞プロセシング科 教授

Ⅲ 東京大学 医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 公共政策研究分野 教授 武藤 香織 氏

【プロフィール】
1993年3月 慶應義塾大学 文学部 人間関係学科 人間科学専攻卒業
1995年3月 慶應義塾大学大学院 社会学研究科 社会学専攻 修士課程修了
1998年3月 東京大学大学院 医学系研究科 博士課程 国際保健学専攻 単位取得満期退学
2002年7月 博士(保健学、東京大学)取得
1997年~2000年 財団法人 医療科学研究所 研究員
2000年~2002年 米国ブラウン大学 地域保健学教室 博士研究員
2002年~2002年9月 信州大学 医療技術短期大学部 講師
2002年10月~2007年3月 信州大学 医学部 保健学科講師(改組のため)
2007年4月~2013年1月 東京大学 医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 公共政策研究分野 准教授
2009年4月~現在 東京大学 医科学研究所 研究倫理支援室 室長(兼務)
2013年2月~現在 東京大学 医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 公共政策研究分野 教授
専門:医療社会学、家族社会学、研究倫理・医療倫理政策

Ⅳ 日経BP社 日経バイオONLINE Webmaster特命編集委員 宮田 満 氏

【プロフィール】
1979年3月 東京大学理学系大学院植物学修士課程修了
1979年4月 日本経済新聞社入社
1985年10月 日経バイオテク編集長に就任
1996年1月 インターネットでBiotechnology JapanとDoctor's Net創刊
1997年1月 BTJ/HEADLINENEWS創刊(E-MAIL NEWS)
2001年4月から 慶應大学先端生命科学研究所客員教授
2009年5月から 三重大学大学院地域イノベーション学研究科客員教授
2009年9月 コンセンサスエンジン消化器がん創刊(ウェブサイト)
2010年8月から 鳥取大学染色体工学センター客員教授
2012年6月 特命編集委員
2014年4月 WMの憂鬱プレミアム創刊(メールとウェブサイト、有料メディア)
主な公的活動:厚労省 厚生科学審議会科学技術部会委員/文部科学省科学技術・学術審議会人材委員会委員など


プログラム詳細


Ⅰ.オーダーメイド医療の夢と現実  【13:30~14:15】

 ヒトゲノムが解読されて10年が経過し、基礎研究としてのヒトゲノム解析は多数の疾患や薬剤反応性に関わる遺伝子を同定してきた。しかしながら、これらのゲノム医学研究の成果は、いまだ医療の現場に届いておらず、個人の遺伝情報に基づいた最適な医療、すなわちオーダーメイド医療は現実のものとなっていない。
 本講演では、文科省委託事業であるオーダーメイド医療実現化プロジェクトを通じて、ゲノム医学研究の現状とオーダーメイド医療を実現するための課題について述べたい。

 1.多因子疾患におけるゲノム解析の10年間の成果
 2.遺伝病と多因子疾患におけるゲノム情報の違い
 3.オーダーメイド医療を実現するために必要な3つの要素
 4.薬剤関連遺伝子を用いたオーダーメイド医療の実現
 5.ゲノム情報を用いた医療応用の動向と今後の方向性
 6.質疑応答/名刺交換


Ⅱ.遺伝子検査の適正な運用拡大を目指して ~東京女子医科大学病院での経験と今後の方向性~  【14:15~15:00】

 薬剤の効果や副作用発生リスクが投与前の遺伝子検査で予測可能になり、個別化医療に応用されるようになった。また、全がん患者の約5%は家族性腫瘍と推定されていて、乳がん・大腸がんなど一部がんでは、罹患リスクを遺伝子検査で予測することも可能になった。これらの遺伝子情報は親から子に伝わるため、究極の個人情報として慎重に取扱う必要があるので、医療機関内で適切に運用することが肝要である。
 本講演では、東京女子医科大学病院での経験を紹介すると共に、今後遺伝子診療をどのように我が国の医療現場に導入すべきかについてお話ししたい。

 1.個人情報の秘匿レベルに応じたシステム化説明と同意
 2.遺伝カウンセリング
 3.遺伝子検査は「がん」を克服するための重要なツール
 4.質疑応答/名刺交換


Ⅲ.オーダーメイド医療をめぐる倫理的社会的法的課題  【15:05~15:50】

 オーダーメイド医療の実現を目指した様々な研究が進展しており、基礎的な研究の成果が臨床応用される時代となり、一般の人々にとっても少しずつ身近な存在になりつつある。しかしながら、倫理的な配慮事項や、特に大規模なゲノムデータの取扱い等については、まだ解決されていない問題点が多数ある。
 本講演では、これらの研究に協力する可能性のある立場のために、あるいはその成果を享受しうる患者のために、知っておいて頂きたい事柄をお話ししたい。

 1.ELSI
 2.インフォームド・コンセント
 3.個人遺伝情報
 4.偶発的所見
 5.遺伝子検査ビジネス
 6.質疑応答/名刺交換


Ⅳ.オーダーメイド医療ビジネスの今後  【16:00~17:00】

 創薬はオーダーメイド医療に大きく転換しつつある。世界の抗がん剤をリードしているスイスRocheグループの臨床試験フェーズ1のリストを見ると、すべてコンパニオン診断薬がある。今や抗がん剤と自己免疫疾患治療薬は、オーダーメイド化することが当たり前の世界となってしまった。
 しかし、オーダーメイド医療をビジネス化するには、大きな関門が控えている。コンパニオン診断薬となるバイオマーカーの探索。本業回帰によって製薬企業が診断薬部門を切り離した現在、コンパニオン診断薬の開発が新薬のボトルネックとなっている。このほか、市場の小型化、薬価の高騰、臨床試験の困難さ、少量多品種の製造販売を可能にするビジネスモデルの変革など、多様な挑戦が製薬企業の前に待ち受けている。

 1.オーダーメイド医療の現状
 2.コンパニオン診断薬の開発
 3.第二世代に入ったオーダーメイド医療
 4.臨床試験革命
 5.ビジネスモデルの変革
 6.質疑応答/名刺交換