R160525 車載用主機モータの絶縁技術と長寿命化への対応
車載用主機モータの絶縁技術と長寿命化への対応
主催 (株)R&D支援センター
申込用紙はこちら・パンフレットPDF (セミナー「車載用主機モータの絶縁技術と長寿命化への対応」)
日 時 ・ 場 所
日時:2016年5月25日(水) 10:30~16:30
会場:商工情報センター(カメリアプラザ)9F 会議室 東京都江東区亀戸2-19-1
→会場へのアクセス
受 講 料
非会員:49,980円(税込)
会 員:47,250円(税込)
学校関係者:10,800円(税込)
※昼食・資料付
※会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
★1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
※学校関係者価格は、企業に在籍されている研究員の方には適用されません。
お申込はこちらのパンフレットをダウンロードしてFAXでお申込みください。
PDF (セミナー「車載用主機モータの絶縁技術と長寿命化への対応」)
定員:30名
※ 現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
講 師
安原 隆 氏 / YMTソリューション
【略歴】
1969年2月 香川県立多度津工業高校電気科卒業
1969年3月 (株)日立製作所習志野工場入社モータ設計業務に従事
1970年1月 日立茨城工業専門学院電気工学科入学
1971年3月 同上卒業と同時に習志野工場設計部に復帰。以後2010年までモータ設計に従事
PMモータ、同期発電機、誘導電動機の設計開発に従事
2010年11月 定年退職。同年モータ技術コンサルティングYMTソリューション開業
趣 旨
本セミナーは、600V以下の電源で駆動されるモータの電気絶縁技術に関するもので、特に車載されるインバータ駆動モータは、小型化のため温度が上昇したり、冷却性能向上のため水分を含んだトランスミッション潤滑油を発熱部に直接あて冷却する方法が用いられ、絶縁物にとっては寿命的に過酷な環境下に曝されている。また高トルク・高出力化のため、駆動電圧の高電圧化傾向にあり、高いインバータサージ電圧が印加されると、部分放電に起因するエナメル被膜や絶縁部位を浸食しやがて絶縁破壊が生じることが懸念される。
本セミナーは、講師40年のモータ設計経験を元に、絶縁の基礎並びに製造上の問題を避け造り易く信頼性の高いモータを提供するための絶縁技術を解説するものである。
本セミナーで得られる知識
600V以下で使用されるモータ絶縁設計概要、絶縁寿命評価法と試験法、関連規格
絶縁の劣化原因と劣化例
HEV/EV駆動モータ絶縁設計及び注意点
モータ絶縁を構成する主要材料の選定及び注意点
絶縁に関するトラブルとそのメカニズム例
インバータサージ電圧と部分放電開始電圧の関係
プログラム
1. 絶縁構成
1-1. 絶縁部位と絶縁構成
1-2. スロット絶縁と相間絶縁
2. 主要絶縁材料
耐熱区分で分類した主要絶縁材料の例
3. 耐熱区分と許容温度
4. マグネットワイヤ(コイル)
4-1. 種類と特徴
4-2. 選定上の注意
4-3. ワニスとの適合性
4-4. クレージング
4-5. ATFによるエナメル被覆の膨潤
4-6. ATF冷却法の例
4-7. 加水分解性と課電耐水性
4-8. 耐熱劣化試験法
5. フィルム材(スロット、相間絶縁物)
5-1. 分類
5-2. 代表的フィルム材の特性
5-3. フィルム複合・貼り合せによる欠点補完
5-4. 選定上の注意
6. ワニス
6-1. ワニス絶縁樹脂の種類
6-2. 含浸ワニスの種類
6-3. 溶剤系と無溶剤系ワニスの違い
6-4. 選定上の注意事項
7. 絶縁設計
7-1. 絶縁設計の3つのコンセプト
7-2. 絶縁設計における注意事項
7-3. ステータの初期絶縁特性
7-4. 保証寿命相当劣化後の絶縁特性
8. 絶縁物の劣化
8-1. 劣化要因
8-2. 複合劣化による絶縁特性劣化例
9. 絶縁試験
9-1. 絶縁試験項目例
9-2. 巻線の試験法
10. 絶縁に関するトラブルとそのメカニズム例
11. モータ駆動電圧の高電圧化
11-1. 高電圧化の目的
11-2. インバータ駆動に伴う問題点:絶縁部分の部分放電開始電圧
11-3. 部分放電劣化箇所
11-4. 部分放電と絶縁破壊の違い
11-5. 巻線間の内部電圧分布
11-6. 部分放電開始電圧の測定
【質疑応答】