
欧州のREACH規則において、有機フッ素化合物(PFAS)を規制する提案が5加盟国(デンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデン)の当局によって2023年1月13日に欧州化学品庁(ECHA)に提出され、PFAS規制の動向が注目されたことを受け、KTRにも多くのお問い合わせを頂くようになりました。
そこでPFAS規制の動向、影響を受ける用途別の市場規模や対応状況、代替材料、分析技術、浄化技術、特許情報などを独自の視点で分析し、資料集としてまとめました。
現時点では代替材料の無い分野や用途が沢山あるものの、規制対応では海外の企業が先行していると見られ、油断できないというのがお問い合わせくださった皆様の心境ではないでしょうか。50年前の商社勤務時代にフロリナートを販売していたKTR代表の想いも載せつつ、技術から見たPFAS規制(市場)の動向とその対策をお届けします。

本資料集の狙いと構成
はじめに
スリーエム製品の想い出
第1章 PFAS規制の動向
「概要及び注目点」
PFAS規制の動向:EUと米国のPFASに対する扱いの違いと、2023年9月までにECHAに集められた企業各社のパブリックコメントを分析した。
発端
1-1 PFASとは
1-2 これまでの流れ
1-3 この後のタイムスケジュール
1-4 欧米のPFAS規制に対する考え方の違い
1-5 エンドユーザーの動向
1-6 パブリックコメントの内容分析
1-7 規制動向の今後の予測と考えられるシナリオ
第2章 PFAS規制に影響を受ける製品と市場動
「概要及び注目点」
PFAS規制に影響を受ける製品と市場動向:撥水撥油コート剤(市場規模大)の行方に今は注目している。
PFAS規制に影響を受けると考えられる製品の概要
2-1 コート剤の全容
2-2 撥水撥油コート剤
2-3 防水防湿コート剤
2-4 機能性塗料(フッ素樹脂系塗料)
2-5 界面活性剤
2-6 フッ素系樹脂の動向
2-7 フッ素樹脂メーカーシェアに関する余談
第3章 PFAS規制への対応
「概要及び注目点」
PFAS規制への対応:各社の対応はまだまだ流動的と思われるが、何らかの手段を通して方針を公表した企業を例示し、その特許戦略を考える。
3-1 PFAS規制対象のモノマーメーカー
3-2 PFAS規制対象のポリマーメーカー
3-3 PFAS規制対象化学品を扱うメーカー
第4章 PFAS規制の課題に対する解決方法
「概要及び注目点」
PFAS規制の課題に対する解決方法:規制の対象となることを課題とし、その解決を図る特許を例に解決方法を例示した。
4-1 不使用
4-2 分子構造の設計 (規制対象の構造を含まないものへの変更)
4-3 微細表面構造の付与
4-4 代替材料(シリコーン系など)
4-5 その他(製造方法の変更など)
第5章 KTR視点とトピックス
「概要及び注目点」
KTR視点とトピックス:PFAS除去技術及び分析技術などに注目。除去されたPFASの無害化処理も今後の除去材料の開発において重要であろう。
5-1 環境浄化技術とその動向
5-2 必要となるPFAS分析技術
5-3 気になる訴訟動向
第6章 KTRからの問題提起 ~個別相談に向けて~
「概要及び注目点」
KTRからの問題提起:個別のご相談には内容を問わず鋭意対応させていただいている。
抜粋編(内容見本)はこちらをクリックしてご覧ください。