米国で予想以上にシェールガスの生産量が急増し，シェールガスからのエチレンの価格はナフサ原料のエチレン価格の1/4になると推測されている。また，シェールガスの成分には主たるメタンの他，エタンが含まれているが，プロパン，ブタンは少ない。不足が予想されるこれらの化学品の合成技術の確立は急務である。
日本の石油化学は早急にナフサから天然ガス原料に転換しなければ生き残れない。転換技術の中心は工業触媒である。シェールガス・シェールオイルと触媒技術、合成をテーマに日本の石油化学の今後を展望する。
5月開催の｢化学品生産／石油からシェールガスへの転換｣セミナーでは，工業触媒技術の深堀を求める要望が多かった。そこで今回は，触媒技術を中心にさらに充実した内容を盛り込んで第一線でご活躍中の方々にご講演いただく。
主催：(有)シーエムシー･リサーチ
日時・場所
日時：2013年9月26日（木） 13:00～17:00
会場：中央大学駿河台記念館 6F 680会議室 （〒101-8324東京都千代田区神田駿河台3-11-5）
受講料
29,400円（税込） ＊資料代含む
プログラム詳細
13:00～14:10
1. シェールガスから化学品を生産するための触媒技術 （Part 2）
講 師 アイシーラボ代表 室井 高城 先生
1．シェールガスの日本の石油化学に与える影響
2．エチレンの有効利用
3．FCC副生ガスの利用
4．シェールガスから化学品を生産するための触媒技術
（① プロピレン ② ブタジエン ③ 芳香族）
5．日本各社の生き残り触媒技術
14:20～15:30
2．ゼオライト触媒による改質技術術
講 師 東京工業大学 横井 俊之 先生
1．プロピレン製造と目的としたナフサ接触分解用ゼオライト触媒の開発
1.1．触媒の粒子形態制御による触媒性能の向上
1.2．触媒の酸性質の制御による触媒性能の向上
2．プロピレン製造と目的とした MTO反応用ゼオライト触媒の開発
2.1．各種ゼオライトのMTO反応特性
2.2．調製手法の最適化による触媒性能の向上
15:40～16:50
3．合成ガス製造プロセス
講 師 千代田化工建設株式会社 角 茂 先生
1．C1ケミストリーの紹介
2．合成ガス製造技術の紹介（千代田化工の取り組み）
3．直接接触部分酸化プロセス（D-CPOX）の開発状況と今後の展開
4．GTLプロセスの今後の展開（未定）
※ プログラム充実のため内容が変更になることもあります。
CMCセミナー・ニューエネルギーシリーズ
第5回 2013年9月10日（火）
シェールガス・オイル開発のための掘削・坑井用ケミカル素材
第7回 2013年10月2日（水）
シェールガス・オイル採掘現場の汚染水処理技術
