セミナー3/2 超臨界二酸化炭素を用いた樹脂発泡成形の制御および特性向上技術
超臨界二酸化炭素を用いた樹脂発泡成形の制御
および特性向上技術
PDFパンフレット(セミナー「超臨界二酸化炭素を用いた樹脂発泡成形の制御および特性向上技術」)
主 催
S&T出版株式会社
日 時 ・ 場 所
日時:2016年3月2日(水) 13:00~16:30
会場:高橋ビルヂング(東宝土地(株)) 会議室 (東京都千代田区神田神保町3-2)
→会場へのアクセス
受 講 料 (税込)
46,500円 Eメール案内会員価格 44,000円 ※資料代を含む
☆『プラスチックの粘弾性特性とその応用―成形不良対策法/発泡制御法―』(共立出版)を配布いたします。
<1名様分の受講料で2名様まで受講できます>
※2名様ご参加は同一会社・法人からの同時申込に限ります。
※2名様ご参加は2名様分の参加申込が必要です。ご連絡なく2名様のご参加はできません。
※3名様以上のご参加は、追加1名様あたり10,800円OFFになります。
Eメール案内登録をしていただいた方には、Eメール案内会員価格を適用いたします。
→複数名同時申込はこちらの用紙(PDF)をご利用ください。
講 師
新保 實 氏 / (株)SMS 代表取締役 金沢工業大学 名誉教授
【略歴】
(学歴) 1974年3月 金沢工業大学機械工学科卒、
1984年3月 同大学大学院工学研究科博士課程修了:工学博士受
1991-1992年 マサチューセッツ工科大学(MIT:米国)留学。
(職歴)
1974年4月 金沢工業大学助手、
1994年4月~2012年3月 金沢工業大学教授、
2012年4月 (株)SMS、
2012年6月 金沢工業大学名誉教授。
【専門】
材料力学、粘弾性学、プラスチック材料、他
【著書】
“プラスチックの粘弾性特性とその利用法-成形不良対策法/発泡制御法” 共立出版、2013.7(単著)、他8篇
【主研究テーマ】
1. プラスチックおよびプラスチック系複合材料の成形過程で生ずる残留応力の発生機構の解明
2. マイクロセルラープラスチックのプロセッシングに関する研究
【所属学会】
日本機械学会(平成15年度(第81期)~平成16年度(第82期):評議員)
プラスチック成形加工学会(平成13年度~:評議員、平成10年度~:論文査読委員)、他
(平成11年:プラスチック成形加工学会より功労賞受賞、平成12年:SPEより貢献賞受賞、平成21年:エレクトロニクス実装学会論文賞受賞、平成21年:先端加工学会論文賞&技術賞受賞)
趣 旨
本セミナーでは、超臨界二酸化炭素を用いたプラスチック発泡成形の基礎と最新動向について解説します。強度向上が図れる発泡体の設計法、任意の気泡を有する発泡体の成形プロセスや成形条件の選定に関する基準並びに発泡に必要な素材特性について説明します。プラスチック系素材は、粘弾性という弾性的な性質と粘っこい粘性的な性質を有する素材であり、これらの性質は時間並びに温度によっていずれかの挙動あるいは共存する挙動として現れることから取り扱いが困難であります。しかしながら、粘弾性特性を示すがゆえに所望の気泡を有する発泡体の設計が可能となります。この素材の粘弾性特性を一つの基準とした超臨界二酸化炭素を用いた発泡体の設計法について平易に説明します。
本セミナーで得られる知識
・プラスチックの基本且つ重要特性である粘弾性特性が理解できる。
・発泡成形と粘弾性特性の関係が理解できる。
・超臨界流体の特性とその応用法が理解できる。
・粘弾性特性を基準とした発泡成形プロセスの基礎が習得できる。
・粘弾性特性を基準とした発泡体の設計法の基礎が習得できる。
プログラム詳細
1. 発泡の原理
ここでは物理的発泡法の原理について説明します
1.1 物理的発泡の発泡原理の定性的説明
1.2 均一核生成の基礎理論
2. 発泡制御に必要な発泡素材の諸特性
ここでは、発泡の制御に必要な発泡素材の特性として、粘弾性特性と溶解特性の必要性と測定法について説明します
2.1 素材の粘弾性特性(弾性率の時間―温度依存性)
2.2 素材の溶解特性
3. 粘弾性特性に基づいた発泡制御法と成形プロセス
ここでは、発泡条件を決定する方法として、素材の粘弾性特性を基準とした方法について説明します
3.1 バッチ式発泡成形システム
3.2 連続発泡成形システム(押出成形、射出成形、ブロー成形:発泡用金型)
3.3 発泡に及ぼす影響因子と発泡制御
a) 基本的な影響因子
b) 超臨界流体とその応用
c) 溶解特性
d) 粘弾性特性に基づいた発泡制御法
4. 発泡体の諸特性と強度向上法
ここでは、発泡体の諸特性と強度向上法について説明します
4.1 鈴構造体と減衰特性
4.2 強度向上法
a) 微小気泡による強度向上
b) 分子配向による強度向上
c) その他の強度向上