セミナー3/23 可視光LED通信の実応用展開と開発事例
可視光LED通信の実応用展開と開発事例
PDFパンフレット(セミナー「可視光LED通信の実応用展開と開発事例」)
主 催
S&T出版株式会社
日 時 ・ 場 所
日時:2016年3月23日(水) 10:30~16:05
会場:高橋ビルヂング(東宝土地(株)) 会議室 (東京都千代田区神田神保町3-2)
→会場へのアクセス
受 講 料 (税込)
49,800円(税込) Eメール案内会員価格 47,300円 ※昼食・資料代を含む
<1名様分の受講料で2名様まで受講できます。※2名以上でご参加の場合はお申込時にご連絡ください。>
※2名様ご参加は同一会社・法人からの同時申込に限ります。
※2名様ご参加は2名様分の参加申込が必要です。ご連絡なく2名様のご参加はできません。
※3名様以上のご参加は、追加1名様あたり10,800円OFFになります。
Eメール案内登録をしていただいた方には、Eメール案内会員価格を適用いたします。
→複数名同時申込はこちらの用紙(PDF)をご利用ください。
講 師
【第1部】 藤本 暢宏 氏 / 近畿大学 工学部 電子情報工学科 教授
【略歴】
1977年 神戸大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了
同 年 富士通研究所 入社
以降、キャリア向け超高速光ファイバ通信の研究開発業務を担当。
2005年 富士通退職。
同 年 近畿大学工学部電子情報工学科へ教授として赴任(現在に至る。)
以降、照明用LEDを用いた高速可視光通信の研究を推進。
その中で2012年、可視光LEDのNRZ-OOK変調で614Mbpsの世界最速記録を達成。
【所属学会】
電子情報通信学会
Optical Society of America
【受賞】
電子情報通信学会論文賞
など
【第2部】 砂川 隆一 氏 / 太陽誘電(株) 新事業推進本部 応用開発推進室
【略歴】
●光ディスクの研究開発 1982年~2013年
・CD、DVD、BDの記録機や光ディスクの研究開発に従事
・その間に
日本記録メディア工業会 光ディスク委員会 委員長
日本文書情報マネジメント協会 光ディスクWG 委員長
●高速LED通信 2011年~現在
・高速LED通信の市場開拓と商品化に従事
プロジェクトリーダー
【第3部】 飯塚 宣男 氏 / カシオ計算機(株) 羽村技術センター OIT企画推進部
【略歴】
1986年 カシオ計算機(株)入社。電子楽器、PHS、デジカメの開発業務をへて、同社研究開発センターにて、新規商品のための、
画像、通信関連の研究・開発を担当。
2000年~ 変調光をカメラで受信する研究に先鞭をつけ、
2004年~ 可視光通コンソーシアム(現在の可視光通信協会VLCA)にて、各種WG主査、理事などを歴任。常にカメラによる可視光
通信の応用・技術開発の先端で活動を続ける。
2012年 世界初の可視光通信アプリ「ピカピカメラ」をリリース、
2014年 「Picalico」(ピカリコ)という技術・サービス提供発表。
スマホのカメラや、PCのUSBカメラ、IPカメラを使った様々な可視光通信の商品・サービスを展開開始。
現在同ビジネスを推進するOIT企画推進部を統括している。
プログラム詳細
【第1部】 可視光通信技術の基礎とその応用
藤本 暢宏 氏 / 近畿大学 教授 [10:30~12:00]
日本人が同時に3名もノーベル賞を受賞した青色LEDをベースとした照明用LEDなどを光源として用いる可視光通信は、LEDの特性改善や低コスト化と共に、当初の研究レベルから実応用展開が始まっている。
本セミナーでは、このLED開発の歴史から、そのLED光通信への応用技術や二種類に大別される高輝度LEDの高速変調技術について解説する。
1. LED開発の歴史とその特徴
2. 可視光LED通信について
3. LEDの駆動方法について
4. 疑似白色LEDを用いた高速光通信について
5. 三原色型白色LEDを用いた高速光通信について
【第2部】 高速LED通信と用途展望
砂川 隆一 氏 / 太陽誘電(株) [12:50~14:20]
太陽誘電は光ディスク(CD-R)の開発メーカであり、光ディスク上にピットと呼ばれる記録マークをレーザー光を照射して正確にサブミクロンオーダーで形成する技術を有しています。この技術をLEDを用いた光通信に応用し、特別なLEDを用いる事無く市販の安価なLEDを用いて100Mbps以上の高速通信を実現する光通信モジュールを開発いたしました。
本モジュールを用いて実際に100Mbpsの通信が出来ています。高速LED通信の想定されるアプリケーションとして、医療現場、水中通信、基板間通信、監視カメラ、ロボットなどをご紹介いたします。
1. 太陽誘電(株)の紹介と新事業推認本部の取組み
⇒高速LED通信の位置づけをご説明
2. 光ディスク技術の紹介
⇒当社の高速LED技術の基となった技術
3. 当社の高速LEDについて
4. 高速LED通信のアプリケーションについて
⇒考えられるアプリケーションをご紹介
5. 当社の高速LED通信モジュール(開発品)のご紹介
【第3部】 カメラ可視光通信の動向とPicalicoの製品事例
飯塚 宣男 氏 / カシオ計算機(株) [14:35~16:05]
可視光通信の技術・応用として、カメラを受信デバイスとして使うものがあり、近年多くの事例が出始めてきました。カメラを可視光通信の受信手段とすることで、カメラつきデバイスで簡単に可視光通信が実現できる他、単なる情報通信を超えた、情報と位置と画像と結びつけた、様々な新しい応用が期待されています。
本セミナーでは、この技術の特長や原理・方式の解説、いろいろな開発事例や標準化、ビジネス動向を紹介した後、具体的な事例として、カシオがビジネスとして開始している”Picalico”について、その技術的内容や応用の紹介を通じて、この技術・応用領域の全体像と将来性を概観することができます。
1. カメラ可視光通信(イメージセンサ通信 :ISC )とは
1.1 可視光通信の受信デバイスによる分類
(フォトダイオード型とイメージセンサ型)
1.2 用語の整理
(カメラ可視光通信/イメージセンサ通信(ISC)/Optical Camera Communication(OCC)などの違い)
1.3 ISCの基本モデルと特長
1.4 実装方式による分類
1.4.1 基本モデルに対する実装アプローチの違い
1.4.2 各適用応用領域
1.5 ISCの研究、製品事例
1.5.1 主なメーカ・研究機関の各種提案システム
1.6 標準化の動向
2. ビジネス応用事例 (カシオ”Picalico”)
2.1 Picalicoの開発動機と技術背景
2.2 スマホのカメラと連動サービスを使った応用
2.3 PC用USBのカメラ、IPカメラを使った産業向け応用
3. 最後に
3.1 ISCの今後と、将来技術、有望市場